気が付けば8月

三年生の夏期講習会は午後5時過ぎには終了する。残念ながら授業終了後も残って学習する生徒はまれだ。その数少ないメンバーに昨日は異変(?)が起こった。

いつもはそそくさと帰宅するY君が、そのまま教室に居残り何かし始めた。どうやら夏休みの宿題に取り組んだようだ。他のメンバーの雑談にも加わらずひたすら書き込んでいる。

理科の課題一冊を昨日の数時間で仕上げきった。といっても解答をそのまま写しているだけのようだが、しないよりはマシ。先生方もそれを承知の上で解答付きの課題を与えているとしか判断できない。中にはじっくり解いて質問しにくる生徒もいるが、生徒たちにとっては宿題はノルマに過ぎないのでとにかく片づけるしかないのだ。


英語の場合は1・2年の復習の薄い問題集だが、薄いだけに逆に内容は濃い。限られたページの中にギュッと詰め込んであるのでそれもまた無理があると言わざるを得ない。それをこなせるのはほんの一握りの生徒だけのような気がする。実力テストに出るということなので必死に質問しにくる生徒もいるのだが、解答だけを教えるわけにもいかないので、一対一で付きっ切りで対応するとかなりの時間がかかる。


これが現状だ。基礎ができていないから応用ができないのだ。引っ張り上げるだけのやり方についていける子はいいが、そうでない子はあきらめるしかない。答えを写す(移す)ことでしか対応できないということを先生方は気づいているのだろうか。

知り合いの塾の塾長がこんなことをおっしゃっていた。

「今年は学校から出された宿題をこなすことに手いっぱいで、塾で用意した教材を使って授業をすすめることができない」